無農薬栽培など、農薬の使用を極力抑えたオーガニックな農法や野菜などが一般的に扱われるようになりました。
野菜や農法だけじゃなく
一般のお庭でも出来るだけ農薬を使わない人や動物にやさしい暮らしを取り入れる方も増えてきたように思います。
そんな中注目される木酢液、
もくさくえきは、
木炭を作る際に発生する蒸気などを生成してつくられる木炭副産物で
その使い方は様々で、良く「動物除け」などとうたわれていますが、それよりももっと重要な役割を持っているのでここでご紹介します。
植物・土壌への木酢液の効果:
- アブラムシなどの小害虫の忌避
- 炭の殺菌作用による病気発症リスクの低下
- 葉面の水分子吸収率の向上
- 土壌にかかった範囲の土壌微生物を活発にして土壌構造改善
- 落ち葉や有機物の分解促進
など、多岐にわたります。
アブラムシなどの小害虫の忌避は害虫対策の基本です。
大量発生を許してしまえば、それを求めて他の害虫が寄ってきますので連鎖反応的に増えることになります。
木酢液を使うときは必ず屋外で使用するようにしてください。散布後はしばらくのあいだ炭の香りが残ります。
木酢液の使い方:
植物に使用する場合は必ず1リットルの水に1ml〜2mlの範囲(500~1000倍)で希釈します。
加圧式噴霧器を使用すると、木酢液の効果を最大限引き出すことができます。
出来るだけ高圧で噴霧することで、木酢液の混入した霧は細かくなり植物の気孔や表皮からの吸収率が上がります。
農薬ではないので
効果や持続性は少ないですが
月2回ほどの散布でも十分な効果を得ることができます。

木酢液の選び方:
木酢液と言ってもたくさんの種類があって選びにくい…
値段も様々…値段と製造工程は比例します。
当店では、必ず高純度蒸留のものをおすすめしています。
蒸留の工程を2度以上行う事で木酢液に含まれる不純物や発ガン性物質を限りなく排除した精製法で安心して利用出来ます。
近年の土壌炭素量の低下など、問題解決には人工的に優良な木炭の撹拌や木酢液の使用などで注目の「炭」。
無農薬栽培では
無くてはならないアイテムになるので今後注目されることは必然でしょう。
木酢液の科学的メカニズム|虫除け・土壌改良・植物活性化の原理
木酢液は「なんとなく効く」ではなく、明確な科学的根拠があります。以下に、主要成分とその作用メカニズムを研究データ付きで解説します。
1. 虫除け(忌避)メカニズム
- 主成分:フェノール類(グアヤコール、クレゾール)
- 作用:アブラムシの嗅覚受容器(ORs)を刺激 → 忌避行動を誘発
- 研究:J. Agric. Food Chem. (2018) → フェノール0.1%でアブラムシ着地率70%低下
2. 土壌改良メカニズム
- 主成分:酢酸(3~5%)
- 作用:土壌pHを5.5~6.5に調整 → 放線菌・バチルス属を活性化
- 研究:Soil Biology and Biochemistry (2020) → 木酢液散布でセルロース分解速度2.3倍
3. 葉面吸収率向上
- 主成分:メタノール+有機酸
- 作用:界面活性作用で水の接触角↓ → 気孔浸透率30%UP
- 研究:Plant Physiology (2019) → 木酢液1000倍希釈で水分吸収効率向上
4. 病気予防(SAR誘導)
- 主成分:フェノール類
- 作用:病原菌細胞膜破壊 + 植物のSAR(全身獲得抵抗性)活性化
- 研究:Phytopathology (2021) → うどんこ病発症率40%抑制
木酢液の主成分と効果(表)
| 成分 | 濃度(%) | 科学的メカニズム | 効果 |
|---|---|---|---|
| 酢酸 | 3~5% | pH低下・抗菌作用 | 土壌改良・病害抑制 |
| フェノール類 | 0.5~1% | 嗅覚刺激・細胞膜破壊 | 虫除け・病気予防 |
| メタノール | 0.2~0.5% | 溶媒作用 | 成分浸透促進 |
| 有機酸類 | 1~2% | キレート作用 | 微量元素吸収UP |
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