兵庫県南部でのシバゲン散布の適切な時期

兵庫県南部は瀬戸内海式気候で温暖なため、芝生の成長期が比較的長く、雑草の発生も早めです。シバゲンDF(フラザスルフロン含有の芝生用除草剤)を年間2回散布する場合、雑草の発生初期や発生前に散布するのが効果的で、春夏期の土壌処理効果が約40日、秋冬期が約120日持続します。適切な時期は以下の通りです 。

  • 1回目(春): 3月下旬〜4月頃。雑草の発芽前または発生初期に散布し、夏の雑草を抑制します。この時期は気温が上がり始めるため、早めの散布がおすすめです。
  • 2回目(秋): 9月〜10月頃。秋冬の雑草を防ぎ、翌春までの効果を期待できます。気温が25℃以下になるタイミングを選びましょう。

散布前に天候を確認し、散布後6時間以内に雨が降らない日を選んでください。散布は日本芝(高麗芝など)に適しており、芝の生育が悪い場合や新植え直後は避けましょう。年間使用回数は3回以内に抑えてください。

散布前の共通準備

  • 保護具の着用: 農薬用マスク、手袋、長袖・長ズボンの作業着を着用。作業後は手洗いとうがいを徹底。
  • 薬剤の希釈: シバゲンDFの標準使用量は0.02g/m²(例: 100m²で2g)。水量は春夏期0.1〜0.2L/m²、秋冬期0.2〜0.3L/m²で希釈(例: 100m²で水20Lに薬剤2g)。展着剤(市販のもの)を加えて茎葉への付着を向上させます。薬液はすぐに使い切りましょう。
  • 注意点: 遅効性で雑草が枯れるまで20〜40日かかります。散布後1週間は芝刈りを避け、枯れた雑草は芝刈り機で除去。周辺の樹木や花に飛散しないよう注意し、使用後は器具を洗浄。

以下に、動力噴霧機と手動加圧ポンプの2パターンの具体的な散布方法を説明します。どちらも芝生全面に均一に散布するのがポイントです。

動力噴霧機を使った散布方法(広範囲向け)

動力噴霧機(電動またはエンジン式)は、庭園や広い芝生に適しており、効率的に均等散布できます。ブームノズル付きのものを推奨。

  1. 噴霧機のタンクに希釈した薬液を入れ、圧力を調整(通常1〜3MPa程度)。
  2. 芝生の端からスタートし、歩行速度を一定(時速3〜4km)に保ちながらジグザグに散布。ノズルを地面から30〜50cmの高さに保ち、重なりを避けて全面カバー。
  3. 散布量を確認しながら進み、1m²あたり0.1〜0.3Lの薬液を目安に調整(噴霧機の流量設定で制御)。
  4. 終了後、タンクを空にし、水で洗浄。散布面積が広い場合、複数回に分けて薬液を補充。

この方法は労力が少なく、均一性が高いですが、機器の準備とメンテナンスが必要です。

手動加圧ポンプを使った散布方法(小規模・手軽向け)

手動加圧ポンプ式スプレーヤー(容量5〜10L程度)は、家庭用に便利で、狭い芝生に適します。ポンプを数回押して圧力をかけるタイプ。

  1. スプレーヤーのタンクに希釈した薬液を入れ、ポンプを20〜30回押して圧力を上げる(目安: 0.2〜0.5MPa)。
  2. ノズルをミスト状に調整し、芝生の端から歩きながら扇状に噴霧。地面から30〜50cmの高さで、ゆっくり移動して重なりなく全面に。
  3. 圧力が下がったらその場でポンプを押して再加圧。1m²あたり0.1〜0.3Lの薬液を均等に散布。
  4. 終了後、タンクを空にし、水で洗浄。薬液が残らないよう注意。

この方法は機器が安価で持ち運びやすいですが、広範囲だと疲労しやすいため、休憩を挟みましょう。

どちらのパターンも、散布後は立ち入りを制限し、子供やペットが近づかないよう注意してください。効果が不十分な場合や初めての使用時は、専門家に相談を。

この記事が参考になりましたら、下の「参考になった」ボタンをお願いします。

この記事をsnsでシェア!