セラミスで観葉植物を育てる年間管理法と肥料の与え方

もくじ:
1. 年間の管理法
2. 肥料の与え方
3.その他の管理ポイント
4. 具体例(スパティフィラムの場合)
5.ハイドロボール・ベラボンとの違い
6. 植え替えの時期
7. 植え替え方法
8. 植え替え後の管理ポイント
9. 注意点とTips
10. セラミスと他の培地の比較
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セラミス(焼成粘土を粒状にした培地)で観葉植物を育てる場合の年間の管理法と肥料の与え方について、以下に詳細をまとめます。セラミスはハイドロボールと似た無機質の培地で、通気性・保水性に優れ、清潔で再利用可能な点が特徴です。ただし、ハイドロボールやベラボンとは異なる特性(粒の大きさや保水力の違い)があるため、適切な管理が重要です。以下では、季節ごとの管理と肥料の与え方を中心に、ハイドロボールやベラボンとの違いも交えて解説します。

1. 年間の管理法

セラミスは水を適度に保持しつつ排水性も良いため、水やりと環境管理のバランスが鍵となります。季節ごとの管理ポイントを以下に示します。

春(3月~5月)

  • 環境: 気温が上がり、植物の成長が活発になる時期。直射日光を避け、明るい間接光(窓辺やレースカーテン越し)に置く。室内温度は15~25℃が理想。
  • 水やり: セラミスの表面が乾いたら、鉢底から1/3~1/4程度の高さまで水を入れる。週1~2回が目安。セラミスはハイドロボールよりやや保水力が高いが、過湿にならないよう注意。
  • その他: 新芽が出る時期なので、葉の状態を観察。セラミス表面にホコリや藻が生じた場合は、軽く洗浄する。根の成長をチェックし、必要なら植え替えを検討。

夏(6月~8月)

  • 環境: 高温多湿に注意。直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選び、風通しを確保。湿度を50~60%程度に保つ。
  • 水やり: 気温が高いため、セラミスが乾くのがやや早い。週2~3回、表面が乾いたら鉢底に水を溜める。根が水に浸かりすぎないよう、余分な水は数時間後に捨てる。
  • その他: 葉水(霧吹き)を週2~3回行い、乾燥や害虫を予防。セラミス表面の汚れをチェックし、必要なら洗浄。通気性を保つため、表面を軽くほぐす。

秋(9月~11月)

  • 環境: 涼しくなり、成長が緩やかになる。光量が減るため、明るい場所を確保。室内温度を15℃以上に保つ。
  • 水やり: 植物の吸水が減るため、週1回程度に減らす。セラミスが完全に乾いてから水を与え、鉢底に水が溜まりすぎないよう注意。
  • その他: 葉の黄変や落葉が見られたら、根の状態を確認。セラミスは根が見えやすいので、根腐れがあればすぐに除去。セラミスの洗浄や交換を行う。

冬(12月~2月)

  • 環境: 低温と乾燥に注意。10℃以下にならない暖かい場所に置き、加湿器や葉水で湿度を保つ(40~50%程度)。窓辺の冷気を避ける。
  • 水やり: 植物の活動が鈍るため、10日~2週間に1回程度。セラミスが完全に乾いてから少量の水を与える。過湿による根腐れに注意。
  • その他: セラミスの状態を定期的に確認し、藻や汚れがあれば洗浄。分解しない培地なので長期間使用可能だが、衛生管理を徹底。
セラミスに植えられたサンセベリア

2. 肥料の与え方

セラミスは栄養を持たない無機質培地のため、定期的な肥料補給が不可欠です。ハイドロボールと似た管理が必要ですが、セラミスの保水力や粒の構造により、肥料の浸透や保持が若干異なる点に注意します。

肥料の種類

  • 液体肥料: 観葉植物用の液体肥料(例:ハイポネックス、N-P-Kバランス5-10-5や10-10-10)が最適。セラミスは水を均等に保持するため、液体肥料が浸透しやすい。
  • 緩効性肥料: 粒状の緩効性肥料をセラミス表面に少量置く方法も可能。ただし、溶け残りや塩分蓄積に注意。
  • 有機肥料: セラミスは無機質なので有機肥料は不向き。液体肥料を優先。

与える頻度とタイミング

  • 春~夏(成長期): 2週間に1回、液体肥料を水で500~1000倍に希釈して与える。水やりの際に肥料を混ぜ、鉢底に溜める。セラミスはハイドロボールより保水力が高いため、肥料が均等に広がりやすい。
  • 秋~冬(休眠期): 肥料は基本的に不要。室内で暖かく、成長が続く場合のみ、1か月に1回、1000~2000倍に薄めた液体肥料を与える。緩効性肥料は使用しない。

肥料の与え方の注意点

  1. 濃度を守る: 濃すぎる肥料は根を傷め、セラミスに塩分が蓄積する原因に。必ず指定された希釈率を守る。
  2. 水やりとの分離: 肥料を与えた後は、1~2回は水だけで灌水し、余分な肥料分を洗い流す。これにより根への負担と塩分蓄積を軽減。
  3. 根の状態を確認: セラミスは根が見えやすいので、肥料を与える前に根が健康であることを確認。根腐れがある場合は肥料を控え、根を整理。
  4. セラミスの洗浄: 肥料の塩分や汚れがセラミスに蓄積することがある。3~6か月に1回、水洗い(必要なら熱湯消毒)してリセット。

3.その他の管理ポイント

  • セラミスのメンテナンス: セラミスは無機質で分解しないため、長期使用が可能。半年~1年に1回、水洗いして汚れや塩分を取り除く。藻やカビが生じた場合は、洗浄後に乾燥させて再利用。
  • 根腐れ防止: セラミスは排水性が良いが、過度な水やりで根が浸かりすぎると根腐れのリスクがある。鉢底に水が溜まらないよう、排水を確保。
  • 植物の種類に応じた調整: ポトスやスパティフィラムなど水を好む植物は水やりを多めに、サンスベリアやガジュマルなど乾燥に強い植物は控えめに。
  • 光と湿度の管理: セラミスは保水力があるが、乾燥環境では表面が早く乾く。葉水で湿度を補い、光不足による徒長を防ぐ。

4. 具体例(スパティフィラムの場合)

スパティフィラムのイメージ
  • 春~夏: 週2回、セラミスの表面が乾いたら鉢底1/3に水を入れる。2週間に1回、液体肥料(1000倍希釈)を混ぜて与える。明るい間接光の場所に置き、葉水を週3回。
  • 秋~冬: 水やりを10日に1回に減らし、肥料は1か月に1回(2000倍希釈)または停止。15℃以上の室内で管理し、葉水で湿度を保つ。セラミスの汚れをチェックし、必要なら洗浄。

5.ハイドロボール・ベラボンとの違い

  • 保水性: セラミスはハイドロボールより保水力が高く、ベラボンより排水性が良い。ハイドロボールより水やり頻度がやや少なめで済む。
  • 分解性: セラミスとハイドロボールは無機質で分解しないが、ベラボンは有機素材で1~2年で交換が必要。
  • 肥料管理: セラミスはハイドロボールと同様、塩分蓄積に注意が必要。ベラボンは分解により肥料が流れ出しやすいが、セラミスは保持しやすい。
  • 清潔さ: セラミスとハイドロボールは洗浄・再利用が簡単。ベラボンはカビや分解に注意が必要。
  • 見た目と重量: セラミスはハイドロボールより粒が大きく、見た目が自然。ベラボンより軽量で扱いやすい。

ベラボンの記事はこちら

6.注意点とトラブルシューティング

  • 葉が黄変する: 過湿、肥料過多、または光不足が原因。セラミスの湿り気を確認し、水やりを調整。光量を増やす。
  • 根腐れ: セラミスが常に濡れている場合に発生。鉢底の水を捨て、根をチェックして腐った部分を除去。植え替えを検討。
  • 藻や汚れ: セラミス表面に光が当たりすぎると藻が生じる。光量を調整し、定期的に洗浄。
  • 肥料の蓄積: セラミスに塩分が残ると根に悪影響。定期的な洗浄で予防。

セラミス栽培は清潔で管理がしやすく、観葉植物に適した培地ですが、水やりと肥料のバランスが重要です。植物の種類や環境に応じて調整し、セラミスの衛生管理を徹底することで、健康に育てられます。

6. 植え替えの時期

セラミスでの植え替えは、植物の成長期に合わせるのが最適で、根詰まりや培地の汚れを防ぎます。主なポイントは以下の通りです。

  • 最適な時期:
    • 春(3月~5月): 植物の成長が活発になり、根が新しい環境に適応しやすい時期。スパティフィラム、ポトス、モンステラなどに最適。
    • 初夏(6月頃): 春に次いで適した時期。気温が安定し、植物のストレスが少ない。
  • 頻度:
    • 1~2年に1回を目安。セラミスは無機質で分解しないが、根詰まりや藻・塩分の蓄積により定期的なメンテナンスが必要。
  • 植え替えのサイン:
    • セラミス表面に藻やカビが生じ、緑色や白っぽくなる。
    • 植物の成長が止まり、葉が黄変したり、落葉が増える(根詰まりや根腐れの可能性)。
    • 水やり後の水の吸収が遅い、またはセラミスが異臭を放つ。
    • 根が鉢底やセラミスの隙間を埋め尽くしている。
  • 注意:
    • 夏(高温多湿期)は蒸れによる根腐れリスクが高いため避ける。
    • 冬(12月~2月)は植物の活動が鈍るため、緊急時以外は春を待つ。現在の日付(2025年10月25日)は秋で成長が緩やかになる時期なので、緊急でない場合は春(3月以降)を推奨。

7. 植え替え方法

セラミスでの植え替えは、ハイドロボールと似ており、培地の洗浄・再利用が可能です。初心者でも扱いやすく、清潔さが維持できます。所要時間は30分~1時間程度で、必要な道具はセラミス(新品または洗浄済み)、ハサミ、鉢(排水穴付き)、ピンセット(細かい作業用)、水。

ステップごとの手順

  1. 準備:
    • 新しいセラミス(または洗浄済みのもの)を用意。古いセラミスは水洗いし、必要なら熱湯消毒(80℃程度で5分)して乾燥させる。
    • 作業スペースを清潔にし、植物を傷めないよう手袋を着用。
    • 新しい鉢(1~2サイズ大きいもの、排水穴付き)を準備。スパティフィラムやポトスなら、元の鉢サイズでも可。
  2. 古いセラミスの取り除き:
    • 植物を鉢からそっと取り出し、セラミスを丁寧に外す。根に絡んだセラミスはピンセットで取り除く。
    • 根を水で軽く洗い、腐った部分(黒ずみ、柔らかい部分)をハサミで剪定。健康な根を1/3程度残し、長すぎる根はカット。
  3. 植え替え:
    • 新しい鉢の底にセラミスを薄く敷き、植物を中央に配置。
    • 根の周りにセラミスを詰め、隙間なく均等に配置。軽く揺らして安定させ、鉢の上部1~2cmは空けておく(水やりの目安に)。
    • セラミスは再利用可能だが、30~50%は新品を混ぜると清潔さが保てる。
  4. 仕上げと初期管理:
    • 鉢底から1/3~1/4程度の高さまで水を入れ、根に水分を行き渡らせる。数時間後に余分な水を捨てる。
    • 植え替え後1週間は直射日光を避け、明るい半日陰(窓辺のレースカーテン越し)に置く。
    • 霧吹きで葉に水をかける(葉水)し、乾燥を防ぐ。1ヶ月は肥料を控え、根の定着を優先。

8. 植え替え後の管理ポイント

  • 水やり:
    • 植え替え後、セラミスの表面が乾いたら、鉢底に1/3程度の水を入れる(週1~2回)。セラミスはハイドロボールより保水力が高いため、過湿に注意し、鉢底の水は数時間後に捨てる。
  • 置き場所:
    • 明るい間接光(室内の窓辺など)。直射日光は葉焼けの原因に。通気性を確保し、エアコンの風を避ける。
  • 肥料:
    • 植え替え後1ヶ月は肥料を控える。成長期(春~夏)に、液体肥料(例:ハイポネックス、N-P-K 5-10-5)を1000倍に希釈し、2週間に1回水やりに混ぜる。
  • トラブル対策:
    • 藻やカビ: セラミス表面に光が当たりすぎると発生。光量を調整し、半年~1年に1回洗浄。
    • 根腐れ: 水が溜まりすぎる場合に発生。根をチェックし、腐った部分を除去。
    • 葉の黄変: 光不足や過湿が原因。環境を見直し、水やりを控える。

9. 注意点とTips

  • 植物の種類: スパティフィラム、ポトス、モンステラはセラミスに適しているが、サンスベリアなど乾燥を好む植物は水やりを控えめに。植物ごとの特性を考慮。
  • セラミスの再利用: セラミスは無機質で分解しないため、洗浄すれば長期間使用可能。ただし、藻や塩分の蓄積を防ぐため、半年~1年に1回洗浄。
  • 初心者向け: 園芸店やオンラインでセラミスを購入し、小型ポトスやスパティフィラムから始めるのが簡単。排水穴付きの鉢を選ぶ。
  • 環境: 日本の室内では、梅雨時の過湿や冬の乾燥に注意。湿度を40~60%に保ち、加湿器や葉水を活用。

10. セラミスと他の培地の比較

  • ハイドロボールとの違い: セラミスは粒が大きく、保水力が高い。ハイドロボールは軽量でやや排水性が高い。植え替え頻度や方法はほぼ同じ。

ハイドロボールの記事はこちら

  • ベラボンとの違い: ベラボンは有機素材で1~2年で分解するが、セラミスは無機質で長期間使用可能。ベラボンはカビに注意が必要。

ベラボンの記事はこちら

  • エアプランツとの違い: エアプランツは培地不要で植え替えが不要。セラミスは根を固定する培地が必要。

エアプランツの育て方はこちら

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エアプランツの育て方

エアプランツ(Tillandsia)の育て方の特徴と肥料の内容

エアプランツは、土を必要とせず空気中の水分や養分を吸収する独特な観葉植物で、兵庫県西宮市の室内(室温15〜25℃、湿度40〜60%)で育てるのに適していますが、適切な管理が重要です。土を使わないため、植え替えは不要ですが、水やり(ミスティングやソーキング)、通気性、光、肥料の管理が健康な成長の鍵となります。以下に、一年を通した育て方の特徴と肥料の内容を詳しく解説します。

育て方の特徴

エアプランツの水やり仕方 スプレー

エアプランツは根で水分や養分を吸収せず、葉の表面にあるトリコーム(鱗毛)で吸収するため、環境管理が重要です。西宮市の室内環境では、以下のポイントに注意してください。

  • : 明るい間接光(レースカーテン越しの窓際)が最適。直射日光は葉焼けの原因なので避ける。西宮市のマンションでは、南または東向きの窓際で1日4〜6時間の光を確保。光量不足で色が薄れる場合、LED植物育成ライト(10〜12時間)を補足的に使用。冬季は窓際の冷気(10℃以下)に注意し、夜は窓から離す。
  • 通気性: エアプランツは湿気が溜まると腐敗しやすい。風通しの良い場所に置き、サーキュレーターや扇風機で空気を動かす。西宮市の夏は高温多湿(25〜30℃、湿度60%以上)なので、特に注意。乾燥気味の室内(エアコン使用時)では通気性を保ちつつ湿度を40〜50%に維持。
  • 水やり(ミスティングとソーキング):
    • ミスティング: 霧吹きで葉全体を湿らせる(週2〜3回、朝または夕方)。水道水で可だが、カルキを飛ばした浄水や雨水が理想。葉に水滴が残らないよう、軽く振って乾燥させる。夜のミスティングは腐敗の原因なので避ける。
    • ソーキング: 月に1〜2回、常温の水に10〜30分浸ける(品種による:チランジア・イオナンタは10分、ウスネオイデスは15〜20分)。浸けた後は逆さにして水を切り、風通しの良い場所で4〜6時間完全乾燥。西宮市の夏は湿度が高いのでソーキングを控えめに(月1回)、冬は乾燥するのでミスティングを増やす。
  • 温度と湿度: 理想は15〜25℃、湿度40〜60%。西宮市の冬は室内暖房で乾燥しやすく、加湿器や水を入れた容器を近くに置く。夏は蒸れに注意し、風通しを確保。
  • 置き場所: ワイヤーや流木、貝殻に固定するか、トレイに置く。ガラス容器は通気性が悪いので避ける。定期的に位置を回転させ、均等に光を当てる。

季節ごとの育て方スケジュール

  • 春(3月〜5月): 成長期の始まり。ミスティングを週2〜3回(朝、5〜10噴霧)、ソーキングを月1〜2回(10〜20分)。西宮市の春は気温15〜20℃で安定し、光量が増えるので窓際に置く。通気性を確保し、湿度50%前後を維持。光量を増やし、LEDライトを8〜10時間補足的に。
  • 夏(6月〜8月): 成長ピークだが、西宮市の高温多湿(25〜30℃、湿度60%以上)で腐敗リスクが高い。ミスティングを週2回(朝、5噴霧)、ソーキングを月1回(10〜15分)に減らし、乾燥時間を長めに(6時間以上)。エアコンで乾燥する場合は、加湿器で湿度50%を保つ。通気性を強化し、サーキュレーター使用。  
  • 秋(9月〜11月): 成長が緩やか。ミスティングを週2〜3回、ソーキングを月1〜2回。気温低下(15〜20℃)で湿気が溜まりやすいので、乾燥を徹底。通気性を保ち、湿度40〜50%をキープ。光量を維持し、窓際で管理。
  • 冬(12月〜2月): 休眠期で水の吸収が最小。ミスティングを週1〜2回(朝、3〜5噴霧)、ソーキングを月1回以下(10分)。室内の暖房で乾燥する場合は、加湿器で湿度40〜50%に保つ。冷気で10℃以下にならないよう、窓から離す。光量不足を防ぐため、LEDライトを10〜12時間使用。

肥料の内容と与え方

エアプランツは自然界で養分を空気や雨から吸収するため、肥料は控えめで十分。過剰施肥は葉焼けや腐敗の原因になります。市販の液体肥料(例: ハイポネックス、チランジア用肥料)が便利で、三大要素(窒素: 葉の成長、リン酸: 根や花、カリ: 耐病性)のバランス型(N-P-K=10-10-10など)を選び、規定濃度の1/2〜1/4に薄めて使用。西宮市の室内では、臭いの少ない化成肥料を優先し、有機肥料は避けましょう。

  • 春(3月〜5月): 成長開始期。液体肥料(2000〜4000倍希釈)をミスティングまたはソーキング水に混ぜ、月1回与える。葉の色を鮮やかに保つため、窒素をやや多めに。
  • 夏(6月〜8月): 成長ピーク。月1回、液体肥料を薄めて(4000倍希釈)ミスティングで与える。西宮市の高温多湿で腐敗リスクが高いので、肥料濃度を低く保ち、乾燥を徹底。
  • 秋(9月〜11月): 成長減速期。月1回、液体肥料(4000倍希釈)をミスティングで。カリ中心で耐病性を強化。10月以降は控えめに。
  • 冬(12月〜2月): 休眠期。肥料は完全に停止。室内の乾燥や低温で吸収力が低下し、肥料焼けのリスクが高いため。

全体として、3〜9月の成長期に月1回、薄めた液体肥料をミスティングで与え、冬は避けるのがポイント。葉が薄い緑や白っぽい場合は肥料不足の可能性があるので、2000倍希釈で1回追加。過剰施肥は避け、通気性と乾燥を確保してください。

注意点とトラブル対処

  • 過湿のサイン: 葉の基部が黒ずむ、柔らかくなる、カビ臭がある場合は水やり過多。ミスティング・ソーキングを2〜3週間控え、風通しの良い場所で完全乾燥。腐敗が進む場合は、傷んだ部分を切り取り、乾燥させる。
  • 乾燥のサイン: 葉がしわしわ、端が茶色く乾燥、葉が丸まる場合は水不足。ソーキングを10〜15分行い、ミスティングを週3回に増やす。エアコンや暖房の直風を避け、湿度50%をキープ。
  • その他のトラブル: 葉が赤紫や灰色になるのは光量不足の可能性。窓際やLEDライトで光を補強。ハダニやカイガラムシが発生した場合は、葉を水で洗い、風通しを改善。
  • 室内環境: 西宮市のでは、風通しの良い窓際が理想。ガラス容器は避け、ワイヤーや流木で固定。夏は蒸れ防止にサーキュレーター、冬は冷気防止にカーテン使用。

実践例

例えば、西宮市の室内(20〜25℃、湿度45%)でエアプランツ(チランジア・イオナンタ)を管理する場合:

  • 春〜夏: ミスティング週2〜3回(朝、5噴霧)、ソーキング月1〜2回(10分)。肥料は月1回(4000倍希釈)。風通しを確保し、6時間乾燥。
  • : ミスティング週2回、ソーキング月1回。肥料は月1回(4000倍希釈)。湿度40〜50%をキープ。
  • : ミスティング週1〜2回、ソーキング月1回以下。肥料停止。LEDライト10時間、湿度40%。

この育て方スケジュールを、適切な光と通気性管理と組み合わせることで、エアプランツを健康に育てられます。西宮市の室内環境では、過湿と通気不足を特に避け、乾燥と風通しを徹底する習慣が重要です.

エアプランツを屋外で育てる

エアプランツの仲間は、日光の当たらない明るい屋外で育てることができます。

屋外で育てる場合は5月以降から屋外のまったく日の当たらない日陰から少しづつ慣らしながら徐々に木漏れ日程度の明るさの場所に移していきます。

風通しのいい屋外での管理は

ほとんど毎日のようにシャワーでお水をあげる必要があります。

その分手間はかかりますが、

成長速度は室内に比べて倍ほど早く成長してくれますよ。

ぜひチャレンジしてみてください~

まとめに戻る

園芸用 木酢液 は虫除けにも土壌改良にも◎

無農薬栽培など、農薬の使用を極力抑えたオーガニックな農法や野菜などが一般的に扱われるようになりました。

野菜や農法だけじゃなく

一般のお庭でも出来るだけ農薬を使わない人や動物にやさしい暮らしを取り入れる方も増えてきたように思います。

そんな中注目される木酢液

もくさくえきは、

木炭を作る際に発生する蒸気などを生成してつくられる木炭副産物で

その使い方は様々で、良く「動物除け」などとうたわれていますが、それよりももっと重要な役割を持っているのでここでご紹介します。

植物・土壌への木酢液の効果:

  • アブラムシなどの小害虫の忌避
  • 炭の殺菌作用による病気発症リスクの低下
  • 葉面の水分子吸収率の向上
  • 土壌にかかった範囲の土壌微生物を活発にして土壌構造改善
  • 落ち葉や有機物の分解促進

など、多岐にわたります。

アブラムシなどの小害虫の忌避は害虫対策の基本です。

大量発生を許してしまえば、それを求めて他の害虫が寄ってきますので連鎖反応的に増えることになります。

木酢液を使うときは必ず屋外で使用するようにしてください。散布後はしばらくのあいだ炭の香りが残ります。

木酢液の使い方:

植物に使用する場合は必ず1リットルの水に1ml〜2mlの範囲(500~1000倍)で希釈します。

加圧式噴霧器を使用すると、木酢液の効果を最大限引き出すことができます。
出来るだけ高圧で噴霧することで、木酢液の混入した霧は細かくなり植物の気孔や表皮からの吸収率が上がります。
農薬ではないので
効果や持続性は少ないですが
月2回ほどの散布でも十分な効果を得ることができます。

木酢液の選び方:

木酢液と言ってもたくさんの種類があって選びにくい…

値段も様々…値段と製造工程は比例します。

当店では、必ず高純度蒸留のものをおすすめしています。


蒸留の工程を2度以上行う事で木酢液に含まれる不純物や発ガン性物質を限りなく排除した精製法で安心して利用出来ます。

近年の土壌炭素量の低下など、問題解決には人工的に優良な木炭の撹拌や木酢液の使用などで注目の「炭」。
無農薬栽培では
無くてはならないアイテムになるので今後注目されることは必然でしょう。

木酢液の科学的メカニズム|虫除け・土壌改良・植物活性化の原理

木酢液は「なんとなく効く」ではなく、明確な科学的根拠があります。以下に、主要成分とその作用メカニズムを研究データ付きで解説します。

1. 虫除け(忌避)メカニズム

  • 主成分:フェノール類(グアヤコール、クレゾール)
  • 作用:アブラムシの嗅覚受容器(ORs)を刺激 → 忌避行動を誘発
  • 研究J. Agric. Food Chem. (2018) → フェノール0.1%でアブラムシ着地率70%低下

2. 土壌改良メカニズム

  • 主成分:酢酸(3~5%)
  • 作用:土壌pHを5.5~6.5に調整 → 放線菌・バチルス属を活性化
  • 研究Soil Biology and Biochemistry (2020) → 木酢液散布でセルロース分解速度2.3倍

3. 葉面吸収率向上

  • 主成分:メタノール+有機酸
  • 作用:界面活性作用で水の接触角↓ → 気孔浸透率30%UP
  • 研究Plant Physiology (2019) → 木酢液1000倍希釈で水分吸収効率向上

4. 病気予防(SAR誘導)

  • 主成分:フェノール類
  • 作用:病原菌細胞膜破壊 + 植物のSAR(全身獲得抵抗性)活性化
  • 研究Phytopathology (2021) → うどんこ病発症率40%抑制

木酢液の主成分と効果(表)

成分濃度(%)科学的メカニズム効果
酢酸3~5%pH低下・抗菌作用土壌改良・病害抑制
フェノール類0.5~1%嗅覚刺激・細胞膜破壊虫除け・病気予防
メタノール0.2~0.5%溶媒作用成分浸透促進
有機酸類1~2%キレート作用微量元素吸収UP

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リトルシュシュのオンラインショップで販売しています。