常緑樹・落葉樹・針葉樹の肥料管理|西宮市で季節ごとに実践する施肥ガイド

1. 樹種別の肥料管理の基本ポイント

樹種代表例成長サイクル肥料の目的
常緑樹シラカシ、ツバキ、オリーブ年中葉がある葉の健康維持・新梢成長
落葉樹モミジ、サクラ、ケヤキ春~秋に葉、冬は休眠春の新芽・秋の紅葉強化
針葉樹レイランディ、マツ、ヒノキ常緑・成長が早い葉色の鮮やかさ・樹形維持

2. 季節別・樹種別の肥料管理スケジュール(西宮市向け)

季節常緑樹落葉樹針葉樹
春(3月中旬~4月)成長スタート ・化成肥料(8-8-8)100g ・窒素多めで新葉促進新芽準備 ・化成肥料(10-6-6)80g ・窒素重視新梢成長 ・化成肥料(10-6-6)100g ・窒素+マグネシウム
夏(6月下旬~7月)維持管理 ・液体肥料(1000倍) ・少量(50g)成長維持 ・液体肥料(1000倍) ・控えめ(50g)ストレス軽減 ・液体肥料(1000倍) ・少量(50g)
秋(10月中旬~11月)耐寒性強化 ・化成肥料(5-10-10)100g ・リン酸・カリ重視紅葉・根強化 ・化成肥料(5-10-10)80g ・リン酸・カリ重視冬支度 ・化成肥料(5-10-10)100g ・リン酸・カリ重視
冬(2月下旬)土壌改良 ・堆肥2~3kg(マルチング)休眠期 ・堆肥2~3kg(マルチング)土壌改良 ・堆肥2~3kg(マルチング)

3. 実践的な施肥方法(共通ステップ)

枝先の葉から雨水が滴る場所は細かい根が多い、そこに肥料を入れると良い。(白い縁どり部分がドリップライン)

① 施肥エリアを決める

  • ドリップライン 画像の白い部分に沿って施肥。
  • 幹から30cm以上離す(根焼け防止)。

② 固形肥料の施し方

  1. ドリップラインに沿って幅30cm・深さ10~15cmの溝を掘る。
  2. 肥料を均等に撒き、土と軽く混ぜる。
  3. 埋め戻し後、たっぷり水やり(肥料を根に浸透)。

③ 液体肥料の施し方

  1. 1000倍希釈(例:ハイポネックス)。
  2. じょうろでドリップラインに均等散布
  3. 土が乾いている場合は事前水やり

状態によっては活力剤の使用を検討が必要。活力剤の使い方はこちら

④ 堆肥・腐葉土(冬・土壌改良)

  1. 根元に5~10cm厚で敷き詰める。
  2. 軽く土と混ぜ、マルチングとして残す。土壌改良の記事

4. 肥料不足の症状と即解決策

症状原因解決策
葉が黄色くなる(黄化)窒素・マグネシウム・鉄不足春に窒素多めの化成肥料(8-8-8) ・マグネシウム入り液体肥料(1000倍)を2週間に1回
葉が小さい・成長が遅いリン酸不足秋にリン酸多めの肥料(5-10-10) ・骨粉を混ぜ込む
葉の縁が茶色く枯れるカリウム不足・根焼け秋にカリウム多めの肥料 ・水やりで肥料を洗い流す
紅葉が薄い(落葉樹)窒素過多・リン酸不足秋は窒素を控え、リン酸・カリを強化
針葉が黄ばむ(針葉樹)マグネシウム不足コニファー用液体肥料(マグネシウム入り)を散布

5. 西宮市での注意点

  • 梅雨:水はけを確保(堆肥・パーライト混ぜ込み)。
  • 夏の高温:夕方か早朝に施肥。
  • 冬のマルチング:バークチップで根を保護。土壌改良の方法を詳しく見る

6. 推奨肥料(西宮市で入手可)

  • 化成肥料:ハイポネックス、マイガーデン
  • 液体肥料:ハイポネックス原液、リキダス
  • 有機肥料:油粕、骨粉、堆肥
  • 購入場所:ホームセンター

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モミジの肥料スケジュール

兵庫県西宮市の庭で3mのモミジ(イロハモミジなどアセロ属の落葉樹)に肥料を施すための年間を通した管理方法と具体的な施肥方法について、以下に詳しく説明します。モミジは美しい紅葉や繊細な葉が特徴で、西宮市の温暖な気候(瀬戸内海式気候:冬は温和、夏は暑く湿度も高い)に適した樹木ですが、適切な肥料管理で樹勢を保ち、鮮やかな葉色や健康な成長を促すことができます。

1. モミジの特性と肥料の必要性

モミジは比較的丈夫な樹木ですが、庭植えの場合は土壌の栄養が不足しやすく、肥料管理が重要です。特に紅葉の美しさや葉の健康を保つには、バランスの取れた栄養供給が必要です。

モミジに必要な栄養素

  • 窒素 (N):葉や枝の成長を促進。過剰だと紅葉の色が薄れることがある。
  • リン酸 (P):根の発達や花芽形成をサポート。
  • カリウム (K):耐病性や耐寒性、紅葉の鮮やかさを向上。
  • 微量元素(マグネシウム、鉄など):葉の黄化防止や光合成の効率化。

肥料の種類

  • 有機肥料(堆肥、油粕、骨粉):土壌改良と緩やかな栄養供給。
  • 化成肥料(N-P-K比率8-8-8など):即効性があり、栄養バランスを調整。
  • 液体肥料:速やかに吸収されるが、効果は短期間。

2. 年間を通した肥料管理スケジュール

西宮市の気候(温暖で梅雨あり、冬は比較的温和)を考慮し、モミジの成長サイクルに合わせた肥料管理を以下に提案します。

春(3月~5月):成長期の準備

  • 目的:新芽や新枝の成長を促し、葉の健康を保つ。窒素を適度に供給。
  • 施肥時期:3月中旬~4月上旬(気温が10℃以上になり始める頃)。
  • 肥料の種類
    • 有機肥料:堆肥や腐葉土を根元に混ぜ込む(土壌改良)。
    • 化成肥料:N-P-K比率が8-8-8や10-6-6のもの(窒素多めだが、バランス重視)。
  • 施肥量:3mのモミジの場合、化成肥料なら80~120g(樹勢に応じて調整)。
  • 注意点
    • 窒素過多は紅葉の色を薄くするので、適量を守る。
    • 新芽が出る前に施肥すると効果的。

夏(6月~8月):成長維持とストレス軽減

  • 目的:夏の高温多湿な環境での樹勢維持と、葉の鮮やかさを保つ。
  • 施肥時期:6月下旬~7月上旬(梅雨明け前)。
  • 肥料の種類
    • 液体肥料:ハイポネックスなど、1000倍に希釈して根元に散布。
    • 有機肥料:油粕や発酵鶏糞を少量(50~80g)根元に軽く混ぜ込む。
  • 施肥量:化成肥料なら50~80g、液体肥料は規定量を厳守。
  • 注意点
    • 夏は肥料を控えめに(過剰施肥は根にストレスを与える)。
    • 梅雨時期は水はけを確認し、根腐れを防ぐ。

秋(9月~11月):紅葉と耐寒性の強化

  • 目的:鮮やかな紅葉を促し、冬越えのための耐寒性を高める(リン酸・カリウム重視)。
  • 施肥時期:10月中旬~11月上旬。
  • 肥料の種類
    • 化成肥料:N-P-K比率が5-10-10など、リン酸とカリウムが多め。
    • 有機肥料:骨粉や堆肥を根元に施す。
  • 施肥量:化成肥料なら80~120g、有機肥料なら1~2kg(堆肥の場合)。
  • 注意点
    • 窒素は控えめにして、紅葉の色づきを優先。
    • 秋の施肥は冬の準備に重要。

冬(12月~2月):休眠期

  • 目的:土壌改良と春の成長準備。
  • 施肥時期:2月下旬(西宮市で気温が上がり始める頃)。
  • 肥料の種類
    • 有機肥料:堆肥や腐葉土を根元に5~10cm厚で敷く(マルチング効果)。
    • 化成肥料は基本的に不要。
  • 施肥量:堆肥なら2~3kg。
  • 注意点
    • 冬は施肥を控え、土壌改良を重視。
    • マルチングで根を保護し、凍結を防ぐ。

3. 肥料の施し方(具体的な方法)

モミジの根は比較的浅く広がるため、施肥は慎重に行います。以下の手順で進めます。

ステップ1:土壌の状態を確認

  • 土壌の硬さ:西宮市の庭土は粘土質や砂質の場合があるので、スコップで軽く掘って確認。
  • 水はけ:モミジは水はけの良い土を好む。排水が悪い場合は堆肥やパーライトを混ぜ込む。
  • pHチェック:モミジは弱酸性土壌(pH5.5~6.5)を好む。pHテスターで確認し、必要ならピートモスや硫黄で調整。

ステップ2:施肥の準備

  • 道具:スコップ、手袋、肥料、じょうろまたはホース、堆肥(必要に応じて)。
  • 肥料の選択:上記の季節ごとの推奨肥料を準備。
  • 施肥エリア:モミジの根は樹冠の外縁(ドリップライン)に沿って広がるので、その周辺に施肥。

ステップ3:肥料の施し方

  1. 固形肥料(化成肥料・有機肥料)の場合
    • 樹冠の外縁に沿って、幅20~30cm、深さ10~15cmの溝を掘る(円形または半円形)。
    • 肥料を溝に均等に撒き、土と軽く混ぜる。
    • 溝を埋め戻し、たっぷり水をかけて肥料を浸透させる。
    • 注意:肥料が幹に触れないよう、幹から20~30cm離して施す。
  2. 液体肥料の場合
    • 規定の希釈率(例:1000倍)に従って肥料を水に溶かす。
    • 樹冠の外縁に沿って、じょうろやホースで均等に散布。
    • 土が乾いている場合は、事前に軽く水やり。
  3. 堆肥や腐葉土の場合
    • 樹冠の下に5~10cmの厚さで均等に敷き、軽く土と混ぜ込む。
    • マルチングとして残すと、雑草抑制や保湿効果あり。

ステップ4:施肥後の管理

  • 水やり:施肥後は十分な水を与え、肥料を根に浸透させる。
  • 観察:施肥後1~2週間で葉の色や樹勢を確認。黄化や萎れが見られる場合は肥料過多の可能性があるので、土を洗い流すように多めの水やり。
  • マルチング:バークチップや腐葉土で根元を覆うと、土壌の保湿や温度調節に有効。

4. 注意点とトラブルシューティング

  • 肥料過多の兆候
    • 葉が濃すぎる緑色で、紅葉が薄れる。
    • 葉の縁が焼けたように茶色くなる(根焼け)。
    • 対処:水を多めに与えて肥料を洗い流し、1~2ヶ月施肥を控える。
  • 栄養不足の兆候
    • 葉が黄色くなる(特に古い葉):窒素不足。
    • 紅葉がくすむ、葉が小さい:リン酸やカリウム不足。
    • 対処:不足栄養素を補う肥料を少量施す。
  • 西宮市の気候特有の注意
    • 梅雨時期は水はけに注意し、根腐れを防ぐ。
    • 夏の高温時は夕方や早朝に施肥し、直射日光を避ける。
  • 害虫・病気対策
    • モミジはアブラムシやハダニ、うどんこ病に注意。肥料で樹勢を保ち、耐病性を高める。
    • 異常が見られたら、園芸店や専門家に相談。

5. 推奨肥料と入手方法

  • 化成肥料:ハイポネックス「花と野菜の肥料」(8-8-8)や住友化学園芸「マイガーデン」。
  • 有機肥料:堆肥、油粕、骨粉(ホームセンターで購入可能)。
  • 液体肥料:ハイポネックス原液やリキダス。
  • 入手場所:ガーデニングショップなど。

6. 補足:長期的な管理のポイント

  • 土壌改良:2~3年に1回、堆肥や腐葉土を多めに施して土壌を活性化。
  • 剪定との連携:春の施肥前に不要な枝を剪定し、栄養を効率的に利用。剪定の基本はこちら。
  • 紅葉の強化:秋のリン酸・カリウム施肥で、鮮やかな紅葉を促進。
  • 観察:葉色や成長具合を定期的にチェックし、肥料の量やタイミングを調整。

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日本芝(野芝・高麗芝)の緑を維持する年間管理スケジュール

もくじ:
日本芝(野芝・高麗芝)の緑を維持する年間管理スケジュール
1. 春季(3月〜5月):芝生の成長準備と雑草対策
2. 夏季(6月〜8月):暑さ対策と緑の維持
3. 秋季(9月〜11月):冬越え準備と雑草抑制
4. 冬季(12月〜2月):休眠期のメンテナンス

日本芝(野芝・高麗芝)の緑を維持する年間管理スケジュール【実践編】
1. 春季(3月〜5月):芝生の成長準備と雑草対策
2. 夏季(6月〜8月):暑さ対策と緑の維持
3. 秋季(9月〜11月):冬越え準備と雑草抑制
4. 冬季(12月〜2月):休眠期のメンテナンス

1. 春季(3月〜5月):芝生の成長準備と雑草対策

春は芝生の生育が始まる時期で、緑を整える土台を作ります。兵庫県南部では3月下旬から気温が上昇し、芝生が目覚めます。

主な作業

  • 芝刈り(3月下旬〜4月)
    芝生の成長が始まる前に、枯れた葉や冬の残渣を除去。芝刈り機で高さ2〜3cmに整え、均一な成長を促します。週1回、芝の長さが5cmを超えたら刈り込み。
  • 除草剤散布(3月下旬〜4月)
    シバゲンDF(0.02g/m²)を水0.1〜0.2L/m²で希釈し、動力噴霧機または手動加圧ポンプで散布。雑草の発芽前が理想で、効果は約40日持続。散布後6時間は雨を避け、1週間は芝刈り禁止。(シバゲンの散布方法詳細はこちら。)
  • 肥料施与(4月)
    窒素・リン・カリウム(N-P-K)バランスの芝生用肥料(例: 10-10-10)を10〜15g/m²施与。粒状肥料を均一に撒き、散水で浸透させる。過剰施肥は芝焼けの原因なので注意。
  • エアレーション(4月中旬)
    土壌が固まっている場合、エアレーターやピッチフォークで5〜10cm間隔で穴を開け、根の通気性と水はけを改善。砂や腐葉土を薄く撒いて穴を埋める。
  • 散水
    土が乾いたら週1〜2回、朝早くに1m²あたり5〜10L散水。過湿は病気の原因なので、排水性を確認。

ポイント: 春の雑草(スズメノカタビラなど)を抑えるため、シバゲン散布は早めが効果的。気温15℃以上で作業を。プロのアドバイスは無料相談で!

2. 夏季(6月〜8月):暑さ対策と緑の維持

兵庫県南部の夏は高温多湿で、芝生のストレスが増えます。緑を保つには水管理と病害虫対策が鍵。

主な作業

  • 芝刈り(週1〜2回)
    高麗芝は3〜4cm、野芝は4〜5cmを目安に刈り込み。夏は成長が速いので、刈り高をやや高めに設定し、芝のストレスを軽減。刈りカスは回収して堆肥化。
  • 散水(週2〜3回)
    猛暑時は朝夕に1m²あたり10〜15L散水。夕方遅くは避け、葉が濡れたまま夜を迎えないよう注意(病気予防)。スプリンクラー使用で効率化。
  • 病害虫対策
    夏はサビ病やカーブラリア葉枯病が発生しやすい。殺菌剤(例: チオファネートメチル系)を予防的に散布。害虫(シバツトガなど)はスミチオン乳剤を希釈散布。
  • 肥料施与(6月下旬)
    夏の成長を支えるため、窒素多めの肥料(例: N-P-K 15-5-10)を10g/m²施与。高温時は液体肥料を薄めて散布すると吸収が早い。
  • 雑草管理
    シバゲンの春散布で雑草は抑えられているはずだが、スポット除草が必要な場合は手引きやピンポイントで除草剤(非選択性は避ける)を使用。

ポイント: 高温時の芝焼けを防ぐため、肥料や薬剤の濃度管理を徹底。日中の作業は避け、涼しい時間帯を選ぶ。

3. 秋季(9月〜11月):冬越え準備と雑草抑制

秋は芝生の強化と翌春の準備の時期。兵庫県南部の秋は温暖で、芝生の管理に最適。

主な作業

  • 除草剤散布(9月〜10月)
    2回目のシバゲンDF散布(0.02g/m²、水0.2〜0.3L/m²)。秋冬の雑草(ハルオオバコなど)を抑え、効果は約120日持続。気温25℃以下の日を選び、散布後1週間は芝刈り禁止。(シバゲンの散布方法詳細はこちら。)
  • 芝刈り(9月〜10月)
    成長が緩やかになるため、2〜3週間に1回、高さ3〜4cmに調整。11月以降は刈り込みを控え、芝を保護。
  • 肥料施与(10月)
    冬越え用のカリウム多め肥料(例: N-P-K 8-8-12)を10g/m²施与。根の強化を促し、寒さへの耐性を向上。プロのアドバイスは無料相談で!
  • エアレーションと目土入れ(9月中旬)
    春同様、土壌の通気性を改善。目土(川砂やバーミキュライト)を1〜2mm厚で撒き、凹凸を整える。
  • 散水
    週1回、1m²あたり5〜10Lを目安に散水。秋雨で湿潤な場合は控えめでOK。

ポイント: 秋のシバゲン散布は冬雑草を抑え、翌春の手間を軽減。作業は涼しい午前中に。

4. 冬季(12月〜2月):休眠期のメンテナンス

日本芝は冬に休眠し、緑が薄れるが、最低限の管理で春の回復を助けます。

主な作業

  • 芝刈り休止
    成長が止まるため、芝刈りは不要。枯れ葉は軽く掃き取る程度でOK。
  • 散水(必要時のみ)
    乾燥が続く場合、2〜3週間に1回、1m²あたり5L程度の軽い散水。凍結の恐れがある場合は控える。
  • 雑草チェック
    冬雑草(ハコベなど)があれば手引きで除去。シバゲンの秋散布でほぼ抑制されているはず。
  • 設備点検
    芝刈り機や噴霧器を洗浄・メンテナンスし、春に備える。

ポイント: 冬季は作業を最小限に。凍結や踏圧で芝を傷めないよう注意。

散布方法の詳細(シバゲン年間2回)

シバゲン散布は春(3月下旬〜4月)と秋(9月〜10月)が最適。以下は2パターンの方法(詳しい散布方法はこちら。)。

  • 動力噴霧機(広範囲向け)
    ブームノズルで均一散布。1m²あたり0.1〜0.3Lの薬液を、歩行速度を一定に保ちながら噴霧。タンク洗浄を忘れずに。
  • 手動加圧ポンプ(小規模向け)
    5〜10Lのスプレーヤーで扇状に散布。圧力維持のため適宜ポンプを押す。狭い庭に適し、初心者でも簡単。

注意: 散布は保護具着用で、子供やペットの立ち入りを制限。散布後6時間は雨を避け、展着剤を加えて効果を高める。

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日本芝(野芝・高麗芝)の緑を維持する年間管理スケジュール【実践編】

加東市 芝生管理

ここからは、より実践的な内容を交えながら芝生の年間スケジュールを確認していきます。

1. 春季(3月〜5月):芝生の成長準備と雑草対策

春は芝生が目覚める時期。兵庫県南部では3月下旬から気温が15℃を超え、野芝や高麗芝の成長が始まります。雑草の芽吹きも早いので、早めの対策が鍵。

主な作業と実践例

  • 芝刈り(3月下旬〜4月)
    • 作業: 芝刈り機(例: マキタ電動芝刈機MLM432)で高さ2.5〜3cmに設定。週1回、芝が5cmを超えたら刈る。刈りカスは熊手で集め、堆肥箱へ。
    • 実践例: 100m²の庭で、3月25日に初刈り。30分で終了し、刈り高を均一に保つため、2方向(縦・横)から刈った。芝生が薄い部分は刈り高を3.5cmに上げて保護。
  • 除草剤散布(3月下旬〜4月)
    • 作業: シバゲンDFを2g/100m²(水20Lで希釈、展着剤1mL添加)。動力噴霧機(例: 工進SS-10)または手動ポンプ(例: アイリスオーヤマ5Lスプレーヤー)で散布。気温15〜20℃、無風の朝に。
    • 実践例: 4月1日、晴天の朝8時に散布。50m²の庭で手動ポンプを使用、10Lタンク1回で均一散布。スズメノカタビラが20日後に枯れ始め、40日でほぼ消滅。
  • 肥料施与(4月中旬)
    • 作業: 芝生用肥料(例: ハイポネックス芝生肥料N-P-K 10-10-10)を12g/m²、肥料散布機で均一に。散水(10L/m²)で浸透。
    • 実践例: 4月15日、100m²に1.2kgの肥料を散布。30分で作業完了。翌日、ホーススプリンクラーで10分散水し、芝の緑が1週間で鮮やかに。
  • エアレーション(4月中旬)
    • 作業: ローンスパイクで5cm間隔で穴開け。川砂を1mm厚で撒き、熊手でならす。
    • 実践例: 4月20日、50m²の庭で手動エアレーターを使用。2時間かけ、硬い土壌をほぐし、排水性が向上。1週間後の雨で水たまりが減少。
  • 散水
    • 作業: 週1〜2回、朝6〜8時にスプリンクラーで5〜10L/m²。
    • 実践例: 4月は週1回、タイマー付きスプリンクラー(例: タカギ自動散水キット)で10分散水。土壌水分計で過湿を防ぎ、根腐れゼロ。

ポイント: 春のシバゲン散布はスズメノカタビラやメヒシバを抑制。作業は気温15℃以上、晴天の朝に。

2. 夏季(6月〜8月):暑さ対策と緑の維持

兵庫県南部の夏は気温30℃超え、湿度80%以上で芝生のストレスがピーク。緑を保つには水管理と病害虫対策が重要。

主な作業と実践例

  • 芝刈り(週1〜2回)
    • 作業: 高麗芝は3〜4cm、野芝は4〜5cmに設定。刈りカスは回収。
    • 実践例: 7月10日、100m²の庭でリール式芝刈り機を使用。週2回、朝7時に30分作業。刈り高4cmで、芝の密度が向上し、見た目が均一に。
  • 散水(週2〜3回)
    • 作業: 朝6〜8時または夕方4〜6時に10〜15L/m²。スプリンクラー推奨。
    • 実践例: 8月は猛暑で週3回、15L/m²散水。タカギ回転スプリンクラーで15分、庭全体をカバー。夕方散水は17時まで完了し、病気予防。
  • 病害虫対策
    • 作業: サビ病予防に殺菌剤(例: ダコニール1000)を2000倍希釈で散布。シバツトガにはスミチオン乳剤を1000倍希釈。
    • 実践例: 7月15日、葉の黄変を検知し、ダコニールを50m²に手動ポンプで散布。30分で完了、2週間で回復。8月1日、スミチオンで害虫駆除、1か月被害なし。
  • 肥料施与(6月下旬)
    • 作業: 液体肥料(例: ハイポネックス液体芝肥料N-P-K 15-5-10)を1000倍希釈、10L/m²散布。
    • 実践例: 6月25日、50m²にジョウロで液体肥料を散布。20分で作業完了、2週間で芝の緑が濃く。
  • 雑草管理
    • 作業: 春のシバゲンで雑草は少ないが、スポット除草は手引きまたはピンポイント除草剤(例: バスタ液剤)。
    • 実践例: 7月20日、メヒシバを10株手引き。5分で終了、芝への影響なし。

ポイント: 猛暑時の芝焼け防止に、濃度管理と朝夕の散水を徹底。作業は涼しい時間帯で。

3. 秋季(9月〜11月):冬越え準備と雑草抑制

秋は芝生の強化と翌春の準備に最適。兵庫県南部は9〜10月が温暖で作業しやすい。

主な作業と実践例

  • 除草剤散布(9月〜10月)
    • 作業: シバゲンDFを2g/100m²(水20〜30Lで希釈)。気温25℃以下で散布、効果は120日持続。
    • 実践例: 9月15日、100m²に動力噴霧機で散布。40分で終了。ハルオオバコが30日後に枯れ、冬まで雑草ゼロ。
  • 芝刈り(9月〜10月)
    • 作業: 2〜3週間に1回、3〜4cmに調整。11月は休止。
    • 実践例: 9月20日、50m²を電動芝刈り機で3.5cmに。20分で終了。10月下旬で芝刈り終了、芝を保護。
  • 肥料施与(10月)
    • 作業: カリウム多め肥料(例: N-P-K 8-8-12)を10g/m²。
    • 実践例: 10月10日、100m²に1kg散布。散布機で15分、散水10分で完了。冬の耐寒性が向上。
  • エアレーションと目土入れ(9月中旬)
    • 作業: 5cm間隔で穴開け、川砂1mm厚で目土。
    • 実践例: 9月10日、50m²に手動エアレーターと川砂5kg使用。1.5時間で完了、芝の根張りが強化。
  • 散水
    • 作業: 週1回、5〜10L/m²。
    • 実践例: 10月は週1回、朝8時にスプリンクラーで10分散水。秋雨で控えめに。

ポイント: 秋のシバゲン散布で冬雑草を徹底抑制。作業は午前中、気温20〜25℃で。

4. 冬季(12月〜2月):休眠期のメンテナンス

日本芝は休眠し、緑が薄れるが、最小限の管理で春の回復を助けます。

主な作業と実践例

  • 芝刈り休止
    • 作業: 芝刈り不要。枯れ葉は熊手で軽く除去。
    • 実践例: 12月、50m²の枯れ葉を10分で掃除。芝への負担なし。
  • 散水(必要時のみ)
    • 作業: 乾燥時のみ、2〜3週間に1回、5L/m²。
    • 実践例: 1月、2週間雨なしで5L/m²散水。5分で終了、凍結なし。
  • 雑草チェック
    • 作業: 冬雑草(ハコベなど)を手引き。
    • 実践例: 2月、10株のハコベを5分で除去。シバゲン効果で雑草ほぼなし。
  • 設備点検
    • 作業: 芝刈り機や噴霧器を洗浄・点検。
    • 実践例: 2月15日、噴霧機と芝刈り機を水洗い・オイル点検。30分で完了。

ポイント: 冬季は作業を最小限に。踏圧や凍結に注意。

シバゲン散布の具体例(年間2回)

  • 春(3月下旬〜4月)
    • : 4月1日、50m²の庭で手動ポンプ(5Lタンク)にシバゲン1g+水10L+展着剤0.5mLを準備。20分で扇状散布、6時間後雨なし。40日で雑草抑制。
    • 方法: ノズルを地面から40cm、ゆっくり歩きながら均一に。ポンプ圧は0.3MPa。
  • 秋(9月〜10月)
    • : 9月15日、100m²に動力噴霧機(10Lタンク)でシバゲン2g+水20L。40分で散布、120日雑草なし。
    • 方法: ブームノズルで1m²あたり0.2L、歩行速度3km/hでジグザグ散布。

注意: 保護具(マスク・手袋)着用、散布後6時間雨禁止、子供・ペットの立ち入り制限。

追加の実践的コツ

  • 土壌診断: 4月または9月にpH測定キット(例: タカギ土壌測定器)でpH6.0〜6.5確認。酸性なら苦土石灰を5g/m²撒く。例: 4月10日、pH5.5で石灰500g散布、2週間でpH6.2に改善。
  • 芝生の更新: 5年目の芝生は9月に目土(川砂1mm)と種まき(高麗芝種10g/m²)。例: 50m²に種500g撒き、3か月で密度向上。
  • 記録アプリ: 作業を「Gardenize」アプリで記録。例: 散布日・量を入力、来年の計画に活用。

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*注: 植物の状態や気候により枯れのリスクが伴います。責任は負いかねますが、細心の注意で施工します。

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